久しぶりのブログです。今日はちょっと過ごしやすいですね。【7月の1day体験クラス】の受付が始まりました。(^^)
7月のテーマ:「まちの歴史、今を知る」
かつて鋳物産業で栄えた埼玉県川口市、そして<創造アトリエ おおきな木>があるのも鋳物工場の跡地です。数多くあった鋳物工場も年々川口から姿を消しつつあります。そんな鋳物工場跡地からたくさんの木型(鋳物製品を作る際に使う型)が見つかりました。今年はあらたに地元の木型屋さんにも協力していただき、さらに型が増えました。ユニークで美しい木型を版にして「かわぐちTシャツ」をデザインしてみませんか?鋳物の歴史や、今もなお息づく『モノづくりのまち川口』の現在を体感できる機会にもしたいと思っています。
協力:トコーモデル(川口市宮町)、原田木型製作所(川口市元郷)
昨年は木製の古い木型にこだわっていたのですが、新たな木型を探すために地元の木型屋さんを訪ねていると、「川口の今」が少し見えてきました。最新技術のNC加工や積層法(紙・粉末・樹脂)などの技術を取り入れた木型屋さんは、その原型の図面をCADでおこし、実際につくったり発注したり(機械の部品が多いようです)デザイナーさんと一緒により使いやすく、また美しい商品開発のためのモックアップ(模型)をつくり実験を繰り返すなど(ペットボトルのデザインなどもありました。毎年少しづつ改良されいるの知っていました?)仕事が多岐に広がっているところも多いようです。CADが取り入られ機械によって原型づくりをすることが多い時代となっているようですが、それでも新入社員には、はじめの5年間は完全なる手仕事をさせるそうです。その訓練がCADで立体図面を起こす時のイメージ力に大いに役に立つのだとか。(これは何事にも言えますよね。)
現在の型は、木だけでなく樹脂であったり、特殊加工された紙であったりするようですが、コストが高いために大物(数メートルくらいあるようなもの)はいまでも木でつくることが多いようです。とくに松の木は繊維に歪みがなくて使いやすいようでした。(今回のワークショップ用には、様々な素材の型をいただきました。)
川口では鋳物屋はかつて700社ほどあったのが現在は1割程になっているとか。木型屋のほうは、仕事が多岐に広がったこともあり、当時の4割りほどは残っているとのこと。減少はしているがそれでも、日本の技術は世界一なので、国産はもとより海外の車メーカーも、日本の金型やきめ細やかな特殊技術を求めて日本での生産を求めてやってくるそうです。
まだまだ書き足りないのですが、モノづくりの底力をもっている地元川口に、胸が熱くなっています!人を訪ねるのは面白い!もっと地元を知ろう!それはとても幸せなことなのだ!
*ここに上げたお話は、一例です。いまでも手彫り、手加工にこだわった木型屋さんもいます。次回はその方にもじっくりお話を聞いてみたいと思っています。(^^)
<写真1.2.3: 昨年のワークショップの様子 写真4.5.6:トコ―モデルさんを訪問した時の様子>