月別アーカイブ: 2017年2月

【舞台美術のこと -人々の描いた絵が再び輝く-】

2週間ほど前になりますが、市内にある川口市国有文化財 旧田中家住宅にて行われた「語り×バレエのコラボレーションイベント ~Imagine~」にて舞台美術とメイク(コンテンポラリーのみ)を担当させていただきました。今回は、異なるタイプ(世界観)をもったダンスが同じ空間の中で表現するということで「どうなるだろうか?」と思いましたが、其々のための空間になっていたように感じることができました。

限られたスペースでしたが「絵、枯れ枝と花、布、クリスタル」を使って構成。(写真を撮る余裕がなかったので、細部まで記録ができず。)
絵は、私が描いたものではありません。
昨年の夏くらいに、助産師の方7名が描いた「いのちの絵」です。絵を描いたことなど殆んどないという方がたでしたが、自分を見つめ、自分の中にあるものを描きだす方法をお伝えして、描いていただいたものです。(所要時間:1時間ほど)

瑞々しくも、深みあるこの絵の周りには、大量の枯れた枝や花を組み上げました。それぞれの美しさが強調されるように—。そこに、光に反射するクリスタルがポツリポツリとぶら下がっています。

こんな風にworkshopで描いていただいた作品が、また別の場所で作品の一部となり、命をもつような繋がりがとても面白く、また豊かなものだな。と感じています。

アートの仕事はとても広い—。

アトリエの子ども達に伝わっているかは分かりませんが、私はその姿をみせていくことも大事だなと思っています。

創造アトリエおおきな木 代表:川﨑久美

イベントのお知らせ

語り×バレエのコラボレーションイベントにて舞台美術を担当します。
2015年にコンテンポラリーダンサーの大岩ピレス淑子氏率いるのダンサーとのパフィーマンスイベントにて初めて舞台美術(空間芸術)を担当させていただきました。(VISION PROJECT→ http://www.vision-project.info/
今回も、また素晴らしいメンバーとコラボレーションさせていただきます。

もともと美術家として長い間活動してきましたので、インスタレーション(空間芸術)を作りだすことはとてもここちよく、おおきな木でオリジナルのworkshopを作る時も空間芸術や時間の流れを意識して作っています。

 舞台美術は、多くのプロのアーティストや技術者と関わる仕事なので、それはそれは刺激的です。年に一度でも、このように自分の感性を刺激され磨く機会をいただくことは、必要で大事な時間です。

準備時間がなかなか取れませんが、普遍的なテーマとなる「命の尊さや」「輪廻」を意識して会場を作りだそうとおもっています。

大人も楽しめると思います。ご都合が合えば是非に。

創造アトリエ おおきな木 代表:川﨑 久美

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「Imagine」
【日時】2月12日(日曜日)
午前の部:11時〜12時30分 午後の部:14時〜15時30分
【場所】川口市国有文化財 旧田中家住宅
アクセスは旧田中家住宅のサイトをご覧ください → http://www.kawaguchi-bunkazai.jp/tanaka/tovisit/tovisit.html

*語り及び、演目が一部変更されました。

「おおきな木」/作・絵:シェル・シルヴァスタイン

アイヌ神揺集より「銀の滴降る降るまわりに」/編訳:知里幸恵

鑑賞のお申込み→ info.cotocoto@gmail.com  担当:小河

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