月別アーカイブ: 2018年2月

心満たされる時間

「よし、できた。これ、かざって!」

本日の2.3歳児親子クラスは、小麦粉で遊びました。
小麦粉土にして、コロコロをつくって転がしてみたり、カップに詰め込んでみたり—。
さまざまな工程の中で面白いと思う部分は人ぞれぞれ。

粉を混ぜるのが楽しい子、小麦粉を手で捏ねるのが心地よいと思う子。出来た小麦粉粘土をさらに水の中にいれてグチャグチャするのが楽しい子。

もう本人達、やり切りました。(#^.^#)

いつもなら、アトリエの帰りには目の前の公園で遊んでから帰るのですが、「今日は、もういいや」っと。

親御さんたちにも、それがよく伝わり、
「あぁ、もう十分、満たされたのね。」と。

私達は作品の出来具合で判断しがちですが、本人が興味をもって、やり切ることのほうに、常に目を向けていたいですね。そんな時間のなんと大切なことか—。

親御さんたちにとって、「これは何だ?」というようなモノにも、子どもにとってはとても重要であり、今必要なものであったりします。是非、制作している姿をよく見て、「楽しいね。」と共感してあげてほしいです。

このボールの中は、小麦粉や水や、小麦粘土が混ざりあっている状態です。これが3歳の彼の中で「かんせい したもの」なのです。(^^)

【愛しい時間】

4、5、6年生の高学年クラスの子ども達と過ごした静かな時間。受験や風邪でお休みしていた子が多かった1月。久しぶりにみんなの顔が見れました。2、3週間合わなかっただけでも、この時期の子ども達はどんどん成長した表情を見せてくれます。精神面でも成長していることを感じる瞬間があります。

寒い時期は空気がきれいです。日が暮れるのが早いこんな季節の夕方には、窓の外が真っ暗。光や影の実験が楽しい。

特別な作品を作るでもなく、ただ光の透け具合を工夫することを楽しむ。セロハンを重ねたり、ペットボトルの水に色をつけたり、キラキラするものを探してその中にいれたり…。
幼児さんや低学年のクラスでやりそうなことを、敢て、高学年のみんなと楽しむ—。

なんとなく形になったものを、机の上に並べて、みんなで眺める。

「ねぇ、今度は皆で円にして並べてみようか」

「今度は、“いっせいの~で”、でライトにスイッチいれてみよう!」

「みんなでシンクロさせてみようよ」

暫くの間、光に見とれて静かな時間が続く………

すると誰かが、

「ずっとこうしていたいな…」って。

静かな沈黙の時間をこうやって皆で愛でることのできる仲間。

海底のような宇宙のようなそんな美しい光の中で、子ども達が心静にうっとりしている時間はとてもキラキラして、とても満たされているように感じました。