月別アーカイブ: 2018年3月

【美術館へお出かけ】

季節外れの雪の舞う中、先日、一つのクラスの子ども達と美術館巡りをしました。この美術館行き計画は、昨年末におこなった「アトリエ感謝祭」にて子ども達が出店したお店で売り上げた自分達のお金を使ったものです。売上は15000円近くにもなり、大半は前回記事にしたように、自分達でスツールのキットを購入してデザインすることを楽しみました。残ったお金を利用したお出かけというわけです。

森美術館「レアンドロ・エルリッヒ展」は予想どうりの盛り上がりで、デジカメ片手に大興奮。そして、吹雪の中ミッドタウンに移動し、 21_21 design sight 「ウィリアム・クラインと22世紀を生きる写真家たち」「thinking tools」にも足をのばしました。これがなかなかなかよく、子ども達の観賞にも熱が入っている姿が見られました。

 最近の子ども達は社会情勢に関心も高く、敏感です。親と話すことも多いのかもしれません。社会的な内容の展示は、難しいかな。とおもっていましたが、とてもよく観て、子ども達なりに意見し合い、館内アンケートに感想を自発的に書いている姿をみました。学校の美術の時間の中に鑑賞の時間が増えている影響もあるのかもしれません。とてもいい時間だとおもいます。

少々普段からヤンチャなクラスなので、どうなるだろう…と若干心配もしていましたが、作家の鋭い表現にこそ、真実を見つけられるのかもしれない…。そんな風に子ども達を見ていて感じました。

「創造アトリエおおきな木」は、子ども達との関わりの中からどんどんとその形を変容しながら育っていく—。これからの展開も分からない。どんな「おおきな木」になってくのだろうか…。とても楽しみです。

しかし、

六本木ヒルズもミッドタウンもオシャレでワクワクがいっぱい。親がいないお出掛けに、子ども達はおサイフの紐が緩みっぱなしでした。(*^^*)

□森美術館「レアンドロ・エルリッヒ展」
https://www.mori.art.museum/…/exhibitions/LeandroErlich2017/

■21_21 design sight 「ウィリアム・クラインと22世紀を生きる写真家たち」「thinking tools」
http://www.2121designsight.jp/program/new_planet_photo_city/

 

【こどもが出会う世界】

昨年末の“アトリエ感謝祭”で自分達で販売したグッズの売り上げ金を、好きな用に使える子ども達。とあるクラスは椅子のキットを購入し、自分達でデザインすることを選びました。

私の周りにはすてきなクリエーターの知り合いがたくさんいて、葉山の工房で、帆布の鞄を作っているkoda-styleさんもその一人。そんなコーダさんより、鞄を制作する際に断ち落とされたハギレをたくさんいただいた。

 アトリエに、コーダさんの本と一緒にハギレを置いておいたら、それに目をつけた子がいた。アイディアがどんどん出てきて、センスのいい、ドーナツ椅子をつくった。

ドーナツの真ん中はドリンクが置けるようになっている。
ある時は、サイドテーブルとして、またある時は椅子として。。椅子の張地にはウレタンクッションも入っている。布張りは教えてあげた。すぐに器用に作り上げた。
彼女はときどき、koda-styleの本をめくっている。

「ふーん。カッコいいね。私の好きなタイプだ。こーいうの憧れる。私デザイナーになりたいからさ。」

ちょっとオマセな4年生。

私はいろんな世界を子ども達にみせることに使命を感じているので、こうやって憧れられる人との出会いやモノにつなげられたことに、私自身がワクワクしてドキドキしている。

□ koda-style  http://koda-style.net/