月別アーカイブ: 2018年4月

枝のリアル

桜の木を描いたのですが、そこに行き着くまでの枝を、“いかに枝らしく描くか” に皆ハマりました。^^

利き手ではないほうで描いたり、
筆の先っぽを指でつまんで描いたり、
枝を筆替わりにしたり、筆を口で加えたり、鼻の穴に差して描く子まで…。^^

【〜春の空気・気配を描いて〜】

まだ春休みですが、新年度のアトリエが始まりました。
4月には新しいクラスもできて、初めましての子ども達がたくさんやってきました。みんなとの顔合わせにドキドキしながらも、複数いれば必ずムードメーカーのような存在の子がいて、すぐに賑やかな雰囲気になります。

今週は、春の嵐のような日が多かったですね。
アトリエの前には大きな公園があるので、みんなで春を探しに行きました。
教室に戻ってきてから、みつけた春を聞いてみると。

「あたたかい風」
「やさしい風」
「強い風」
「冷たい風」
「やわらかい葉」
「桜がひらひら」
「桜ふぶき」
「たんぽぽの黄色」
「菜の花の黄色」
「紫の花」
「チューリップのいろんな色」
「いろんな緑色の葉っぱ」
「アリがいた」
「ちょうちょが飛んでる」
等々…

その日の天候によって出てきた言葉がかなり違いましたが、それをもとに、

「それらを色に置きかえると?」
「それらを動きに置きかえると?」と質問し、

みんなで言葉にならないようなものも含めて
「ぼわ~っ」「ドド-」「たららら~」「ひらひら~」
「はらはら~」「ん、ん、んん~っ」
などと、言いながら描いていきました。

***

途中、水気を吸い取るために使った紙に出来たシワや模様の面白さに気づき、「これは樹みたいだね」と言い、捨てないで!と言う子。

下敷きにしていた画用紙に出来る「染み」が気に入って持ち帰る子。

色の調合にハマって「春の空気・気配を描く」ことからはなれて、ひたすら色水をつくる子。

どれも、とても素敵な事だと思いました。
感性が敏感になっている状態なんですよね。

その日の課題はありますが、必ずしもそこを目指しているわけではない。伝えたいことや問いかけをしていく中で、
その子なりの広がりを、どこまで拾ってあげられるか。。
共同の場で過ごす子ども達との関わりのバランスをどう捉えるかが、きっと私に課せられたセンスなんです。

そんなことを考えながら、これらから始まる新年度も充実した時間にしていきたいと思っています。

5月には単発の『1dayクラス』も再開します。
どうぞ、これからも宜しくお願いします。

創造アトリエおおきな木 代表:川﨑久美

「The Giving Tree」

3月にはたくさんの別れがありました。進級や引っ越しなど様々な事情ででアトリエをやめていく子がいます。中学生になってアトリエを卒業する子もいます。どの子とも一人ひとりの思い出があり、思い返すたびに胸が苦しくなります。

とくに小学生にもなると「人」としての対話も多くなります。私は彼らの何倍も歳をとっていますが、輪廻というのか、魂の経験が私より豊富なんじゃないかと思える瞬間に、たくさん救われてきました。子ども達から考える機会をたくさんもらってきたのです。

おおきな木はこの春でやっと5年目になりますが、子ども達との関わりの中から常に方向性を調整し「何が必要なのか」「なにを求められているのか」を考えてきたように思います。

それはまるで、ライブです。

出会う人の数だけ可能性は増えていく。そう思うと、どんな「おおきな木」に育って行けるのかワクワクします。

先週末、卒業生のいるクラスとも六本木アートツアーに行ってきました。アトリエに来た頃は、まだまだ幼かったのに、今となってはこちらに気を使ってくれるほど精神的にも成長している。

創造アトリエおおきな木の屋号でもある「おおきな木」の英語表記は、あえて「The Giving Tree」としている。
シェル・シルヴァスタインの絵本「おおきな木」から読み取れるような、母のような場所でありたい。という意味をこめて。
いつでも寄り掛かりに来てほしいと思う。

PS:写真は、卒業する六年生のいるクラスの子ども達が、日本各地の土を絵の具にしてアトリエの看板をつくってくれたものです。