月別アーカイブ: 2018年10月

特別レッスンの様子

おおきな木では、今年卒業する生徒の在籍するクラスにこの時期、毎年ゲスト講師をお招きした特別レッスンを企画しています。

自分達の好きなモノづくりや、制作の先にある社会にはどのようなものがあるのか。どんな大人がいるのか。
その取り巻きの一部を感じてもらいたいという目的です。

おおきな木では、今年卒業する生徒の在籍するクラスにこの時期、毎年ゲスト講師をお招きした特別レッスンを企画しています。

自分達の好きなモノづくりや、制作の先にある社会にはどのようなものがあるのか。どんな大人がいるのか。
その取り巻きの一部を感じてもらいたいという目的です。

現在、水曜日クラスでは、映像作家の岡江真一郎さんをお招きしてクレイアニメーションを制作中です。

そして、もう一つの月曜日クラスでは先日から、社会法人みぬま福祉会太陽の家より、ステンドグラスアーティストの伊藤裕さんと職員の方をお招きし、明かりの作品制作が始まりました。

クラスというのはメンバーや人の組み合わせによって雰囲気が違います。
一つ一つのクラスの雰囲気や、個性をみていて、興味ありそうだな。こんなことを感じ取ってほしいな。という思いから毎年講師を選出しています。

月曜日のクラスの子ども達には、ステンドグラスの制作に興味があるだろう。ということもありますが、みぬま福祉会のアーティスト達の湧き上がる生の芸術の部分と、彼らをサポートする職員やスタッフの信頼関係(愛情)のようなものを体感してもらいたいと思ったからです。
言葉や説明で理解できるような年齢ではまだないのかもしれませんが、この機会に触れることで、「なにか」がこども達に引っ掛かってほしいと思っています。

他の特別プロジェクトでは6コマを確保している中、このステンドグラスのレッスンでは2コマしか時間がとれなかったのですが、その分、事前のクラスレッスンの中で、障害を持った方の中に、彼らの魅力を活かして作品を作ったり表現したりすることを仕事にしている人達がいること、彼らを支えて社会に発信している人がいることを話しました。
彼らの作品を紹介している最中に、

「障害者ってだけでなんか特別なんでしょ?ずるいよ。」と答える子がいました。とても心にひっかかりました。でも現実的にはそういう子はいます。

話しだけではなく、アウトサイダーアートやアールブリュットの画集、また抽象表現、子どもの絵など混ぜこぜにして、もう一度、子ども達と鑑賞をしてみました。

純粋に素敵だとおもえる絵をみんなで探し、そのことについて話し合ったりしました。すると、「障害者だから…」ではなく、この作品が素敵だとおもった理由を、丁寧に話してくれる子もでてきました。

12月には工房集への見学ツアーも予定しています。

伝えることはなかなか難しいですが、感じ取ってもらう切っ掛けをつくることはできるかもしれないと、おもって始動しています。

□ 社会福祉法人みぬま福祉会太陽の家
http://minuma-hukushi.com/about/

□工房集
http://kobo-syu.com/

「ひらめき★パラダイス」

週末の1dayクラス報告 (平日クラスでも同内容で行っています)
アートな時間「ひらめき★パラダイス」タイトルがなんともベタですが…^^

これまでにおこなってきたWorkshopとは異なり、
・完成を目的としない
・自分の「ひらめき」 を大切にする時間としました。

なんか凄いものができた。でも、
なんか違う…。でも

制作の過程の中で考えたり感じたり試したりする時間にこそ、意味があり、そして、その時間を絶対的に守ってあげる…。
そのことについて親御様を含めて改めて考えたいと思っていました。

お金を払ってわざわざそんなこと…。

と思われるかもしれませんが、子どもだけでなく、大人にとっても、常に成果が求められ、それには何か意味はあるのか?と聞かれ、意味が無かったら無駄な時間であったり、無駄な人であるように思われることがことが日々の中で多い気がしています。

今回のアートな時間では、ゴミとなってしまった不要なものを参加者の方がたに持ってきてもらいました。またこちらでも同じくゴミや、産業廃棄物となったて捨てられたしまっている魅力的なゴミ!?を解体などしてこの日の為に集めておきました。

Workshopの際には、始めに参加者にぞれぞれ、持ち寄ったゴミ自慢をしてもらいました。

「こんな音がでて、楽器みたいだなって思って」
「これは蓋があくんだ」
「これは折り曲げることもできるんだよ」
「これはお気に入りのお菓子が入っていたんだよ」等々

中には、鉛筆の削りかすをとっても大切そうに紙に包んで持ってきてくれ、嬉しそうに紹介してくれた幼児さんもいました。(#^.^#)

ただのゴミに見つけた新たな価値。
そこから新たな世界が展開していく。

新たな価値を見つけるには、ちょっと違う角度から「見てみよう」と思わないと見つからない。

それは、ふと立ち止まった時間のなかにある。

そして一応終了の時間は書いてありましたが、今回できるだけ延長を可能としました。

まったく飽きることもなく2歳のお子さんまでも2時間ちかく制作していました。

今回のWorkshopに参加した親御様、また大人の参加者様からこんな感想をいただきました。(一部)

・いつも絵ばっかり描いている子ですが、その日の夜から立体的なものをつくるようになりました。行為の中でなにか気づきがあったのかもしれません。(4歳児の親)

・なにかを完成させたわけではない様ですが、迷ったり悩んだり試してみたりする時間が、今の本人にはとても必要だったのだとおもいます。(小学低学年の親)

・「これじゃない、これにしよう」「こうじゃない、ああしよう」と感覚にまかせて選んでいると、いつのまにか心地いいものになっていました。まるで人生みたい。(大人の参加者様)

このシリーズは今後も行っていきます。

創造アトリエ おおきな木