月別アーカイブ: 2020年6月

少人数制にてアトリエを開所ました。

6月に入り、少人数制にてアトリエを開所しています。クラスを分散にしているためコマ数が増えているので、連日バタバタとしていますが、その分、一人ひとりの子ども達とじっくりコミュニケーションが取れるので充実感があります。4月に新しく入会した“初めまして”なお友達もいるので、これはこれで良かったのかもしれません。

さて、自粛中は子どもも、大人もそれぞれ、不自由を感じたり、逆に新たな価値観に気が付いたり…と一人ひとり感じるものがあったことだろうと思います。どちらかというと、私は後者の方で、

世界中平等に与えられたこの生命存続の見直しの機会をどう考えるのか?

たいそれたことは思いつきませんでしたが、
ものすごく身近で当たり前なことから始めてみました。

・病気をしない身体づくりのために、安全で安心な食事をする、そして安心安全な生産者を支持する。

・歩いて移動する。(自然界・都市の変化に気が付く)

・生産者・創始者・企業の志をみてモノを選ぶ。

・本当に必要なものか考える。

・誰かの笑顔のためにできることをする。

など…(本当に些細だけれども…)

これらは、時間に流されていては、自分にはなかなか出来ないことでした。

実は自分の身体に向き合うことから考えさせられたことが多く、人間の体というのは本当によくできていて、さまざまな抵抗や、変化が常に起こっている。そのことをちょっとわざわざ考えてみることが、意外にも鍵であるように感じました。

人間や自然の本来もっている力やシステムをじっくり見ること。

人間の体は小さな宇宙で、そんな自分の身体の声を聴きながら生きることは、他者や、社会や、宇宙との向き合い方にも繋がっていくものだと実感しています。

さて、久しぶりの子ども達の制作。やはり実際にその過程を共にすることの喜びはなにものにも代えられません。

何もないところから生み出すことの喜び、迷い、苦しみ、ヒラメキ、想像の飛躍…、それらの時間を経て現れた一人ひとりの表現のなんと美しいことか。

親子クラス、幼児クラスでも同じ制作をしました。“密”を避けるためにも、この機会に一人で参加できる子は親御様と離れて単独参加デビュー。今まで親御様が側に居た時と、単独参加はまるで違います。みんなとても大胆。そしてたくさん、「あのね!あのね!」っとお話してくれます。^^
幼児さんは時間の感覚がまだ未熟なことや、発見や気付き、感動の瞬間が多いので、その行為に没頭する特徴もあります。いつもなら、近くにいるお母さんの目を気にして!?、わりとそこまでは脱線(いい意味で)しないのですが、単独ではそこがフリーダム。^^

「絵の具を塗った瞬間は、ツルツル光って綺麗なんだよ~‼️ほら~❗」とみんなに教えてくれるSちゃん。

黙々と道具を使わずに素手で色を重ね、その感触をブツブツ言い続けるk君。^^

自分の世界に入り込み、何役もこなしながらお話しているAちゃん。

白い紙と、黒い紙では色の見え方がちがう!と発見するSちゃん。

その日やろうとしていた、こちらの計画から大幅に脱線していくのですが、その瞬間が生き生きしているので、むしろそういった脱線からの“気づき”を一緒に感動しています。
時間内に作品を完成させることより、ワクワクしたりドキドキする瞬間の積み重ねが、その後を豊にしていきますからね。

親御様にもそのことをお話するようにしています。

先日、時間内に終わらなかった子が、お家で続きをやって持ってきてくれました。描かれた世界を丁寧に説明してくれました。とても嬉しいです。
そうやって、お家での環境を整えてくださっている親御様にも感謝です。有難うございます。