【心の声を視覚化!ポストイット鑑賞会】

中高生位になると、ちょぴり人前で思いを伝えるのが恥ずかしくなってくるのか、鑑賞会ではいつも同じ子達が発言しがちに。

どうにかできないものかと思いついたのが、よく会議やアイディア出しの場で使われる、ポストイット(端に糊のついたちいさなメモ用紙)を使った鑑賞会。全員の作品に対して、一人ひとりが感想を書いて貼りつける方式を試みると、出てくる出てくる心の言葉が!^^

発言しないだけで、子ども達は深く作品を読み取っていることを感じました。ポストイットに書かれていることを紹介すると、作者はとっても嬉しそうにイキイキと自分の作品を語りだし、感想を書いた人もその流れで続きを発言できるようで、なんとも素晴らしい対話が生まれる鑑賞の時間でした。

中高生クラスは、みんな年齢も学校も様々で、普段交流することのないココ(アトリエ)だけで過ごす仲間。先日は、絵の描き方に悩みを持っている子に対して、他の子達が自分達の経験談からアドバイスしている姿を見ました。

教える、学ぶの関係だけでなく、子ども達それぞれが疑問をもって、共に考えて、解決してゆく場。そんな場を守ってあげる事が一番必要なんだろうな。と実感させられました。

創造アトリエおおきな木はこの春で9年目を迎えますが、「種まき」の時期を経て、「育ち」を見守る時期に突入しているように感じます。^^これからもよろしくおねがいします。

●今回の制作●

デッサンの導入編として、鉛筆の使い方、その特徴を探るために提案するいくつかのルールのもと、30分間で自由に描いてもらった絵です。ほとんどの子が無意識から生まれたモノでした。無意識だからこその、心の奥からのメッセージのような一人ひとりの「生の表現」のようで興味深いものでした。

ポストイットのメッセージはみんな大切に作品と一緒に保管するそうです。人からもらう言葉は宝物ですね。^.^

今年初の中高生クラス(OB.OGクラス)

「デッサンがやりたい!」というリクエストが多い中、デッサンに進む前に“自分らしい絵を描くこととは?”を再認識。『木もれ陽ボトル』臨床美術のアートプログラムを用いて、余白の美、余韻の美、崩しの美について考え、“モチーフのどの部分に自分は魅せれたのか。(作品化したいのか?)”を考えることで、写し取る行為でなく、作品(自分だけのもの)になることを確認しました。自分がどこに惹かれているか?何に心動いたのか?を感じる(考える)ことはとても大切な事だと思うのです。そして、どうしてそう思ったのか?を追求していくと作品になってくると思うのです。こういったニュアンスを語り合えるのが、中高生クラスの楽しいところです。みんなの視点が様々で、いつも楽しい。^^